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ようこそ、「スネークパパの掲示板」へ。お気軽に投稿いただければうれしいです。(『スネークパパの部屋』管理者イレブン)

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 換羽が終わりました! 鳩が一年間で最も「美しく」なる季節です。撮影の季節です。  イレブン  2019年11月9日(土) 11:39
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換羽が終わり、鳩たちが一番美しい季節になりました。秋晴れの日が続き、気候も良いので、愛鳩の撮影シーズンです。

換羽の仕上がりは明年の作出に深く影響します。こうして画像に残しておくことで1羽1羽を確認し、記録として検証するようにしています。

イレブンは、ヤンセンがローセンスに語った「美しさ」とは、鳩が内側から発する健康度の強さを指しているのではないかと考えています。そしてそのことは、ヤンセンが決して薬を使わないことや飼料に細心の注意を払っていることと深く関係しており、100年に亘って系統を維持できたことに繋がっているように捉えています。

※左画像は本日撮影しました。午前中に水浴させ、夕方に撮影しています。

 ・  イレブン  2019年11月9日(土) 22:07 修正

 ・  イレブン  2019年11月9日(土) 22:16 修正

 ・  イレブン  2019年11月11日(月) 5:27 修正

 研究資料:中野400号系  イレブン  2019年10月31日(木) 21:35
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 ・  イレブン  2019年10月31日(木) 21:50 修正

 ・  イレブン  2019年10月31日(木) 21:51 修正

 ・  イレブン  2019年10月31日(木) 21:52 修正

 ・  イレブン  2019年10月31日(木) 22:11 修正

 ・  イレブン  2019年10月31日(木) 22:22 修正

 ・  イレブン  2019年10月31日(木) 22:24 修正

 ・  イレブン  2019年10月31日(木) 22:32 修正
左画像:ターザン号

 ・  イレブン  2019年11月11日(月) 5:27 修正

 2019年11月10日撮影  イレブン  2019年11月10日(日) 14:50
修正

 ・  イレブン  2019年11月10日(日) 14:50 修正

 【目の理論:研究資料】★★名著『作出の技術』(アルフォンヌ・アンカー教授著)に見る目の理論★★  イレブン  2019年11月10日(日) 5:55
修正
このアルフォンヌ・アンカー教授の著作『作出の技術』は、チャンピオン誌1987年4月号より,翻訳・連載された名著です。この原書名は、1971年にハンガリー語で出版された『a repulo kerestreitveny(ア シプーリオ ケレスズトレイトヴェニー)』(空飛ぶクロスワードパズル)です。
1986年2月にステファン・ファンブレーメン氏によりその原書をオランダ語に翻訳され、それを元に日本語版にしてチャンピン誌上で「中級講座」として連載されました。この『作出の技術』はヨーロッパで極めて高い評価を受けていた著作です。
著者のアルフォンヌ・アンカー教授ハンガリーの著名な遺伝学の教授で、人口遺伝学という分野で活躍されていた方で、学問的な内容になっています。残念なことに日本語版での翻訳本の出版はされていません。いずれ、このスネークのパパの部屋で可能な限りの全文引用に取り組みたいと考えています。

今回はその《SESSION-73》の「目」についての記述の全文引用です。以前からこの「スネークのパパの部屋」で話題に取り上げている「消し炭の目(色無し目)」や「サークルオブアダプテーション」についてのアンカー教授の興味深い見解も記されています。また、この文に目を通すと、ヨーロッパで目の理論がどの程度のレベルで議論となっていたのかかがよく分かります。イレブンは、このような資料を目にする度に、我が国における目の理論に対する情報操作を感じてしまいます。しかも、最近は、オープンな目の議論をほとんど目にすることがなくなってきましたね。

 『作出の技術』 アルフォンヌ・アンカー教授著 《SESSION-73》目  イレブン  2019年11月10日(日) 5:57 修正
目は顔の最も「物を言う」部分である。この目については、山ほど文書も書かれていて、様々な意見が論争されている。最近になっても我が国の雑誌も、外国の雑誌も違う事を主張しているようである。或る学者は目を観察する事によって健康の事しか分からないと言うし、或る別の(特にイギリスの)学者は、とんでもない事まで分かるようである。私の目についての判断は長年読んでいた専門書からの知識や、それを元にした愛鳩家としての30年間の観察経験に基づく。目を評価する時、瞳の大きさは非常に大切である。瞳の大きさは神経系と意志力に関係する。鳩が大きな瞳を持っている場合、用心した方が良い。瞳が大きければ大きいほど、ノンストップの長距離レースで苦労する事が多くなるのである。つまり、モルダントが足りないと言う事で、モルダントが欠けていれば何も出来ない状態になる。私と鳩とのつきあいは長いが、大きな瞳を持つチャンピオン鳩は見たことがない。短距離レースの際は、この瞳孔の大きさというのが問題にならない。余力を全て便わなくても良いからであろう。
 ピート・デヴィールトが瞳孔について語る。「我々が関心を持たなくてはならないのは、小さな瞳孔だけではなく、この現象を引き起こす要素である。その要素とは意志力と深い関係がある」
 私の長い経験で、鳩の目を注意深く見ないで鳩を観察した事はない。鳩の目がすぐさま光りや暗さに反応するようだと、私は喜ばない。少しばかり暗かろうと。他の鳩よりも瞳孔が小さな鳩が欲しいのである。
 鳩の目は、明暗によく反応出来なければならないと、よく雑誌に出ているが私は同意出来ない。それに全く反応しないような鳩も、それがレースであれ、作出目的であれ無価値であると思う。無論例外もあるだろうが、いずれにせよコンマ5%以下の割合でしかない。だからこのような点で、運に頼ったらだめである。
 もうひとつの重要な物差しは、虹彩の色である。
 虹彩は瞳と無色の角膜の間の色輪である。また、角膜と虹彩の間に細くて黒い輪もよくある。この若鳩でよく目立つ輪の名前は、フェルメイェンリングと言う。色は濃いのか穏やかな方が良いのか難しい問題である。私はこれを特に問題とはしないが、カラフルな方が好きである。目の色とその濃さは色素沈着によるものだが、良い特徴であると言いたくても必ずしもそうとは証拠がない。ただ積極性がある特徴であると信じている。
 ハンガリー鳩界の唯一の大家であるヤノス・ホルバットも濃い色の目を好んでいた。彼が書いた著作にも、沢山これについて記してあるし鳩舎でもその特徴が目立った。彼はいつも瞳の小さい、目の色が濃い、エネルギーが溢れる顔を持つ鳩を飼っていた。
 ウィルヘルム・シュヴェールも書いている。鳩を観察する事は、いつでもその労力に値する。最初のレースの時は色々な目の種類が見える。しかしレースが続くにつれて。さえない目が段々減ってくる。結局、最後の一番困難なレースで篭の中に残っているのは、色の濃くはっきりした目である。国内品評会でも、短距離レース鳩を見るとよく無表情の目が目立つ。長距離レース鳩であればそんな事はないだろう。
 ヤン・アーツ、ピート・デヴィールト、それにジョン・ランプレヒツは皆経験豊かな愛鳩家だが、彼らの意見を聞いてもやはり濃い目の色を好んでいるようである。
 私も長年に渡ってスーパー鳩を注意深く観察して来たのだがやはり同じ意見で、良い鳩は絶対に濃い目の持ち主でないといけないと考えている。虹彩の中でそれぞれの色がちゃんと分かれている必要はない。つまり規則正しいカラーリングを見せなくてもいいと言う事である。虹彩の色の組み合わせは何であっても良いのだが、とにかく強度の色で真ん中から隅までが見えなくてはならない。
 我々皆か好きな目はその色が段々溶けて一つになる様なものであろう。つまり絵描きのパレットの様なものである。こう言った鳩を私も飼った事がある。ジェフ・シモンズのネーレとその素晴らしい娘のセーベスであった。彼らの作出能力はあまりに優秀だったので今15年が経っても、未だにその成果か私の鳩舎で見られる。無色の粒子によって色づけられた目をしている鳩か、結局黄色や孤色の目を持つ鳩と同じ様に優秀である可能性も勿論ある。

 ・  イレブン  2019年11月10日(日) 5:58 修正
 もうひとつの重要な物差しは、虹彩の色である。
 虹彩は瞳と無色の角膜の間の色輪である。また、角膜と虹彩の間に細くて黒い輪もよくある。この若鳩でよく目立つ輪の名前は、フェルメイェンリングと言う。色は濃いのか穏やかな方が良いのか難しい問題である。私はこれを特に問題とはしないが、カラフルな方が好きである。目の色とその濃さは色素沈着によるものだが、良い特徴であると言いたくても必ずしもそうとは証拠がない。ただ積極性がある特徴であると信じている。
 ハンガリー鳩界の唯一の大家であるヤノス・ホルバットも濃い色の目を好んでいた。彼が書いた著作にも、沢山これについて記してあるし鳩舎でもその特徴が目立った。彼はいつも瞳の小さい、目の色が濃い、エネルギーが溢れる顔を持つ鳩を飼っていた。
 ウィルヘルム・シュヴェールも書いている。鳩を観察する事は、いつでもその労力に値する。最初のレースの時は色々な目の種類が見える。しかしレースが続くにつれて。さえない目が段々減ってくる。結局、最後の一番困難なレースで篭の中に残っているのは、色の濃くはっきりした目である。国内品評会でも、短距離レース鳩を見るとよく無表情の目が目立つ。長距離レース鳩であればそんな事はないだろう。
 ヤン・アーツ、ピート・デヴィールト、それにジョン・ランプレヒツは皆経験豊かな愛鳩家だが、彼らの意見を聞いてもやはり濃い目の色を好んでいるようである。
 私も長年に渡ってスーパー鳩を注意深く観察して来たのだがやはり同じ意見で、良い鳩は絶対に濃い目の持ち主でないといけないと考えている。虹彩の中でそれぞれの色がちゃんと分かれている必要はない。つまり規則正しいカラーリングを見せなくてもいいと言う事である。虹彩の色の組み合わせは何であっても良いのだが、とにかく強度の色で真ん中から隅までが見えなくてはならない。
 我々皆か好きな目はその色が段々溶けて一つになる様なものであろう。つまり絵描きのパレットの様なものである。こう言った鳩を私も飼った事がある。ジェフ・シモンズのネーレとその素晴らしい娘のセーベスであった。彼らの作出能力はあまりに優秀だったので今15年が経っても、未だにその成果か私の鳩舎で見られる。無色の粒子によって色づけられた目をしている鳩か、結局黄色や孤色の目を持つ鳩と同じ様に優秀である可能性も勿論ある。
 もう一つの種類として殆ど、或いは全く色素がなく、黒く見える目がある。こう言う目をしていたのが「ヨング・スチール」で、アンドレ・ファンブリアーナの下で、あっとごう問に世界的有名になった。前にも述べた様に、目の色はまず色素沈着に深い関係を持つ。色素が豊かであればあるほど良い事であって。故に我々は色の豊富な目を好むべきである。
 目への血液供給が良いかどうか。これもまた成績を計る為の尺度である。これか分かれば一般の特徴の事もよく分かるであろう。
 初めてこれについて研究を行ったのは、ドルヌとコールスの両博士で、物質分析と言う方法で、眼球の虹彩の外側表面が、積密に折り重なった色素粒と、異常に細くしなやかな細胞組織によって特徴付けられている事を発見した。その細胞組織の下にあるのは、数え切れない程たくさんの毛細、血管で、殆ど虹彩の外側に集まる。毛細血管か色素粒の問を通して表面まで出て来るので、虹彩はいつも粒だらけのように見える。嘴を太腸の方向に向けて鳩の日を観察すればこの現象を我々は自分の目でも確認出来る。鳩の目の虹彩の表面がざらざらしていればしているほど、毛細血管が多いのである。これはまた良い血液供給と言う事になる。
 何十年もの間、自分のエース鳩や人のチャンピオン鳩を観察して来た結果、やはり一番良い形は瞳の横側から虹彩の外側まで同じ厚さを持つ細胞組織だと思う。エース鳩を観察したところでは、80%は粒子が沢山あって、20%はそんなに粒子がない。
 もう一度言っておくが、鳩スポーツと言うのは絶対的ルールかないのである。例えば美しい目だけ、または意志力だけとか筋肉質か良いと言う特徴だけでは、エース鳩は成立しないであろう。エース鳩と言うのは、やはり5つ、6つの優れた特徴を持たねばならない。 我々がいつも考えないといけないのは、どの特徴かどの割合でエース鳩で見られるのかと言う事である。つまり粒子の多い虹彩を持つエース鳩が、80%を占めているのであれば、この特徴は絶対良い成績をもたらす様な特徴に違いない。現実的な愛鳩家は必ず良い成績と結びつきのある特徴を重視する。
 例えば鳩の目の瞳が大き過ぎる場合は、成功の確率か0.5%に過ぎないであろう。色に乏しく。粒子があまりないような目の場合、確率力20%に上がったとしても未だ少ないと言えるであろう。我々の鳩舎は狭いので、どの鳩にも同じような気配りか出来ない。そこでやはり成功の確率の多い特徴を重んじなければならないであろう。
 赤色の目と言うのは色素ではなく、毛細血管が色素を通して表面まで出て来た証拠で、普段は黄色である色素粒に影響を与えた結果である。
 血液供給については次の事が確かに言えるであろう。目の外側の供給が良くてもそれでは足りない。目の全体がそうでないといけないのである。血液供給か良いと必う事は粒子の数ですぐに分かる。目の血液供給か良ければ、身体全体も恐らくそうであろう。
 レース能力はいつもバイタリティーと深い関イ系があると言う事はずっと前にも述べて来た。バイタリティーは調子と同じ事である事が言えるであろう。つまりバイタリティーたっぷりの鳩は、レースの為に一所懸命訓練をやって来た鳩と同じ様に見えるのである。 バイタリティーの土台は絶え間ない平均以上の有機体の血液供給である。血液供給の量が多くなればなる程、調子も良くなるし逆でもそうである。我々は鳩の口を兄て、その中にある粒子の数や色の事で血液供給が良いと言う事が分かれば、鳩全体もそうだ、この鳩は良い成績が収められるのだと想定しても良いであろう。弱い鳩、または最近とても大変なレースを飛んだ鳩の場合は時々目が脱色する事がある。輝きが無くなり、身体全体か疲れ果てて血液供給か悪化した事の証拠である。血液供給があまり良くなくても、鳩は勿論レースで優勝する事か出来るであろう。しかし、それは短距離レースや簡単なレースのみの場合であろう。短距離レースの有数の血統であるヤンセン鳩(近親交配か特徴)の場合でも、脱色の目が割と目立つ。それはなぜかと言うとこの愛鳩家達が、2〜300Kレースにしかこの鳩を使わないからである。この時、モルダント、気性や知性が最も重要な特徴となる。忍耐力や耐久性と言う。血液供給と深く関わるような特徴は2〜4時間のレースの
場合は、あまり重視しなくても良いであろう。
 アイサインと言うものもあるが、これは瞳と虹彩の間の脱色の1/4,.1/2.又は完全な円である。それを観察して信じられない程大袈裟な結論を出した人もいれば、全然無視する人もいる。
 ベルギーとオランダの有名な愛鳩家は異口同音に、完全な円かある鳩の方がレースより種鳩として、価値かあるという事を主張しているようである。
 私は30年間続けて、自分の鳩についての情報を全てノートに執った。完全な円のアイサインを持つ鳩の名前を、全部リストにまとめた。そのリストをよく調べると、完全な円かある鳩で優れた成績を持つ鳩は勿論いた。しかし、半円しかない、またはアイサインが全くない様なエース鳩も居たのである。完全な円を持った鳩の中でとても成績の良い鳩もよく居たが、この鳩は種鳩としてはあまり良くなかった。これを検討した結果、私はアイサインにあまり注意を払わなくても良いと言う結論を出したい。それは当然である。こんなにちいさな要素か、様々な特徴から成り立つレース能力の有無を絶対左右する筈がないのである。あまり鳩の遺伝学について知らない人にとって、この事実は多少勇気付けになるであろう。
 鳩の目のもう一つの特徴は、所謂フェルメイエンリングであろう。
 フェルメイェン氏はアントワープ生まれで、初めてこの輪の存在を指摘したのである。 フェルメイエンリングと言うのは、細くて黒い輪で目の色が付いている部分を、無色の角膜から分けるのである。
 これを一番簡単に発見出米るのは濃い眼色を持つ若嶋を光りに照らして見る時である。成鳩の場合、このフヱルメイエンリングの色の度合いか非常に鳩の調子を判断する時に役に立っている。血液供給か良ければ良い程、鳩の調子もよい訳である。同様に血液供給が良い時、フェルメイエンリングは普通の鼠色から濃い黒に変わるのである。このフェルメイエンリングは、シーズンの最初から最後まで非常に傾れるコンディション判断の手段である。最後に目についてもう一言。鳩の顔を前から、つまり嘴の力から見ると、両方の目が完全に見えてくる。その際、梟(ふくろう)に似ている様な鳩は、鳩舎の最もインテりな鳩に間違いない。自分で確認されたい。

 「イレブン編 鳩界巨匠・名人珠玉選集』第16章★浜本チンパ連載『配合の鉄人に会う』鳩を追求する阿内文雄鳩舎を訪問  イレブン  2019年11月8日(金) 5:11
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阿内文雄氏、鳩界巨匠・名人珠玉選集に3回目の登場です。阿内氏の発する言葉は、阿内語録と呼ばれるだけあって、この記事でも、鋭く光るものを感じます。

今回は、チンパ系の浜本洋さんが阿内鳩舎を訪問した際の対談記事です。浜本洋さんは、昨年亡くなれたと聞いてます。生前、このスネークパパの部屋をよくご覧になっていたと聞いておりました。

左画像キャプションに「浜本氏が憧憬の念を抱くのは、阿内流交配論にある」とあるように、短い文章ですが、「阿内流交配論」に切り込んだ興味深い内容となっています。ここで登場しているのが、阿内氏の目の理論です。浜本さんが訪問された際の実際の会話は、相当内容の濃い会話だったと考えられるのですが、紙面の都合や種々の事情もあってかかなりオブラートに包まれた感にまとめられています。しかし、クラウン賞3回、3年連続での三冠王の圧倒的な覇者である阿内文雄氏の鳩理論の中核に目の理論がきちんと置かれていることがわかる資料として「鳩界巨匠・名人珠玉選集」に掲載する価値が十分あると考えています。

イレブンは、阿内語録の目の理論として述べられていることとほぼ同様のことをこのスネークパパの部屋で幾度も書いてきていただけに、とても共感しながらこの記事に目を通しました。中でも、阿内氏の目の理論の出発点が、荻島鳩舎でみたエスエスの銘鳩の直仔たちの目だったというところはとても興味深い事実だと思いました。目の理論は、脈々と続く銘血の流れの中で息衝いている理論であることを改めて実感した次第です。では、全文を引用します。

 ・  イレブン  2019年11月8日(金) 5:26 修正
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「どうですか広島ではこんな目は」。GP総合2位鳩を皮切りに阿内文雄氏から手渡される活躍鳩の目を見て浜本洋氏は驚嘆する。その目が出来るまでの物語を阿内氏は情熱を込めて話す。尊敬する人、阿内鳩舎は想像通り配合の鉄人だった。  

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 ◆◆◆ 無視できない目 ◆◆◆  イレブン  2019年11月8日(金) 5:27 修正
■浜本洋氏(以下浜本)■今年のの東日本GNは厳しかったようですね。 
■阿内文雄氏(以下阿内)■向かい風18メートルと難しいレースでした。
■浜本■ 関東の長距離レースで逆風、耐久戦を帰ったトリを広島の者は見て、つかみたいと願っています。GN総合4位と6位の鳩は親子だそうで素晴らしいですね。一度おたずねしてみたいなと思っていた事があります。マークした鳩は大抵長距離まで帰って来るのでしょうか。私はこれまで1000キロの優勝鳩や10位までの入賞鳩を見てきましたが、帰ったトリは大体似たタイプだと思います。ですが総合優勝鳩は違うんですね。その共通点が見いだせず頭を悩ませています。
■阿内■ 結局決め手にしているのは目なのではと考えてきました。GN総合4位の父は素晴らしい目の持ち主です。グリーンの金目と申せばよいのでしょうか。
■浜本■ その目は岩田系からですか、それ、ともバーカー系からですか。
■阿内■ 系続からという考えではなく最高クラスの飛び筋の中には案晴らしい目は必ずあるんですよ。目には色と構造があります。造りも様々。交配時は色だけではダメで構造も考慮しなければなりません。荻島喜四郎鳩舎で見た細川英次郎作のゴールデンースターやシルバー・スター、253の直子の目は印象的でした。金目と銀目ですがこの目をしっかり脳裏に刻み、後年作出の手本となっています。
■浜本■ 鳩作りの基本は源鳩や親に似たトリを作る事が私には一つあります。その中で目を私も重視しており、先祖にそっくりな目が出来た時は嬉しいですね。
■阿内■ 目とは色、構造、瞳孔の絞りを含めグローバルに考えてます。アイサインから虹彩にかけての構造は一つとして同じものはありません。人に例えるなら指紋でしょうか。同じタイプの構造同士を合わせると虚弱体質の鳩が誕生する確立が高まるでしょう。昔、太田照男さんがGNで総合優勝をした時に父親の全兄弟で0390という番号の鳩を見つけました。その目が先程申したグリーンの金目なのです。後に自鳩舎で笹川賞の父となる鳩です。また90年に川井勝治さんが東日本GNで総合優勝をしました。赤いバイオレットのような目に惚れこみ導入をしています。その鳩に自鳩舎のGP総合2位鳩を配合してRg総合2位鳩が誕生しました。その子の目が火のように真っ赤な目です。荻島鳩舎で見たブロッジャーの目と同じでした。ああ出来たなとそれこそ浜本さんが言うように喜びに溢れたものです。

 ◆◆◆◆ せめて孫でね ◆◆◆◆  イレブン  2019年11月8日(金) 5:29 修正
■浜本■ 長距離の総合優勝鳩を見ますと様様な場合が多いと思います。例えば主翼の引き具合を例にとると強い鳩もいれば、開きの柔らかいトリもいますね。特に1000キロで抜けて勝つ鳩には長距離タイプとひとくくりできません。
■阿内■ 主翼の引きの強弱は無視します。引きが強くても弱くても帰ったり落ちたり様々です。確かに浜本さんが言う通り長距離のトップの共通点を見いだすのは至難でしょう。しかしレース、作出を漠然と参加したり漫然と配合してはいけません。筋道を追うこと。その過程で自分の求めるものが見えてくるはずです。私はその内の一つが目でありました。浜本さんの鳩を拝見すると広島在来のようですが血統にこだわりをもって鳩作りをしているのですか。
■浜本■ 鳩レースを再開した時、まず総合優勝鳩ばかりを集めスタートしました。次に綸入鳩に目が移り始め、次に自分の系統作りを目指したのです。今、お気に入りの1羽にママという鳩がいます。濃ゴマのトリですが8年間配合相手が灰の鳩なのに、子供は総てゴマに出ます。この遺伝力を買って基礎鳩としていますが、曾孫でないと飛ばないのが現在の悩みのタネなのです。
■阿内■ それはちょっと間が開きすぎですね。せめて孫で結果を出さなければどの血で飛んでくれたのか判りません。直子で飛ばないと我慢出来ない性分で、配合変えも3回まで、それ以上だと淘汰の対象です。
■浜本■ 阿内さんの作出ベースとなっているのは良い目だという事がよく判りました。ご自身の勉強してこられたものを立派に成果へ結びつける事に成功した数少ないフライターだと私は尊敬します。

(以上)

 「イレブン編 鳩界巨匠・名人珠玉選集』第15章★世紀の対談《M・ローセンスVS岩田孝七・誠三》  イレブン  2019年11月6日(水) 5:47
修正












1976年10月30日から11月13日までの2週間、74年、75年、76年と3年連続でベルギー最優秀鳩舎賞を受賞という大金字塔を打ち立てたばかりのM・ローセンスが一家を引き連れて来日するというビックな企画が実施されました。

そして、翌年1977年の愛鳩の友誌1月号を飾ったのがこの世紀の対談《M・ローセンスVS岩田孝七・誠三》です。当代随一の世界的競翔家M・ローセンスと銘系岩田系確立者岩田孝七・誠三のこの対談記事は、その歴史的な意義や対談内容の質の高さからいっても鳩界巨匠・名人の珠玉の対談となっています。

日本に来日した、ベルギーの大競翔家は、他にも数多くいますが、その対談の内容が詳しく書かれている記事はそう多くありません。特に、ローセンスは、その誠実な人柄も加えて、自らの鳩理論について包み隠さず語るといった面がみられ、一段と深みのある対談内容となっています。

今から43年前の対談記事ですが、岩田兄弟両氏の的確な質問でローセンスの鳩理論の全貌が垣間見れる興味深い内容となっています。当初この記事は「岩田系大研究」の中で入れていく予定でしたが、ビック対談のシリーズの流れからこの「鳩界巨匠・名人珠玉選集」の第15章として掲載する運びになりました。では、その世紀の対談の全文を引用しますね。

 ・  イレブン  2019年11月6日(水) 5:49 修正
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 

M・ローセンス氏一行が来日して、各地の愛鳩家と短かい時間の中にもかかわらず、忌憚のない意見を交換し、友情を深め深い感銘を残していったことは既報のとおりだが、その典型的な一例として名古屋を中心とした愛鳩家との交歓を挙げることができよう。
 各地の愛鳩家と短かい時間の中にもかかわらず、忌憚のない意見を交換し、友情を深め深い感銘を残していったことは既報のとおりだが、その典型的な一例として名古屋を中心とした愛鳩家との交歓を挙げることができよう。

 M・ローセンス氏一行が名古屋を訪れるのを待ちかねるようにして、東海競翔連合会の上田盛夫氏(東海地区M・ローセンス代理店)主催の歓迎レセプションが、名古屋の都ホテルで開催され、その席上と引き続く二次会の席でM・ローゼンス氏と岩田孝七・誠三ご兄弟を中心として質疑応答が和気諾々とした雰囲気の中でおこなわれ、その翌日はM・ローセンス氏が岩田孝七・誠三両鳩舎を訪問し交歓の実をあげた。

 この一連の交歓会の巾で交わされた質疑応答・対談の内容は、一般の競翔家にとっても、すこぶる示唆に富むものであったので、本誌ではそれらを纒めて、本号と次号の二回にわけて掲載することにした。ただ、今回の交歓は場所が幾つかに分れているが、便宜上、その場所は省略させて頂いたのでご諒承願いたい。

 なお、都ホテルでの歓迎レセプションに出席したメンバーは、岩田、井上、溝口(以上、中日本)岩田、上田。安田、中島、金井、三ツ口、野口(以上。東海)木村(中京)柿田、大脇(以上、東三河)石島(三重中央)浅野(中京)寺町(名北)加藤(名城)河合(稲葉)増田(なにわ)小川(広島支部)山県(山口西部支部)の各氏で、この心温まる歓迎ぶりに感激したローセンス氏が、上田氏が出席者の中から抽選でローセンス作出鳩を一羽進呈することにしていたところこれに追加して更に2羽を進呈することを申し出て、出席者一同を喜ばせたことを付記しておきたい。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 

 ◆◆◆ マルク・ローゼンスが正確な発音 ◆◆◆  イレブン  2019年11月6日(水) 5:51 修正

■上田■ このたび、マルク・ローセンスさんが来日されるに当って、名古屋を中心とする愛鳩家たちの間で、どのような形でローセンスさん一行を歓迎しようかと、相談を重ねてきたわけですが、さいわい岩田孝七さん、誠三さんご兄弟をはじめとして多数の方のご協力を頂いて、このように盛大な歓迎会を開催することが出来ました。世話人として厚くお礼申しあげます。本夕はローセンスさんを囲んで、質問なり意見の交換などを忌憚なくぉこないたいと思いますので。宜しくお願いいたします。
■ローセンス■ このような盛大な歓迎会を開いていただき、望外の喜びです。日本語で話せないのが非常に残念ですが、宜しくお願いいたします。
■岩田孝七■ こちらもご同様ですが。言葉は直接には通じなくとも、鳩のことはお互によく判りますよ。
■ローセンス■ 鳩のお蔭で、このように多くの方とお友達になれるわけです。
■岩田孝七■ ローセンスさんはご夫婦で鳩を飼っておられるそうですが、どちらの方が鳩が好きなんですか。
■ローセンス■ 私はもちろん鳩が好きですが、家内も大変に好きです。それにどうも家内の方が鳩に対する愛情がこまやかなようですね。
■岩田孝七■それは羨ましい。日本ではそういう家庭はすくないですよ。
■ローセンス■それは教育が悪い。奥さんに対する再教育の必要があるのではありませんか。(笑い)
■岩田孝七■ 息子さんにも鳩の飼育を仕込んでおられるのですか。
■ローセンス■ 現在は学校が大切な時期です。この時期に鳩に夢中になられても困りますので、親としてストップをかけておりますが。鳩が好きになるベースは出来ているように見受けられます。
■岩田孝七■ 日本の親も子供に対しては同じ気持です。
■ローセンス■ 私としては家族の誰かが継いでくれるとありがたいのですが、どうなることでしょうかね。
■岩田孝七■ こちらの綺麗なお嬢さんはいかがですか。
アニネス鳩は好きですが。死んだり怪我をしたりすると悲しいです。
■岩田孝七■ レースよりも生き物として可愛がっているんですね。
■ローセンス■ レースよりもレースの結果だけに関心があるようです。賞金が入れば欲しいものを買って貰えますからね。(笑い)
■岩田孝七■ 日本にもそういう奥さんがおりますよ。レースの結果に大変興味を持っていますが、他のことは全然駄目ということですね。
■ローセンス■ その点は世界中のご婦人に共通していますよ。(笑い)
アニネス 女性は日本でも大層評判が宜しいようですね。(笑)
■岩田孝七■ ところで、ローセンスさん、実は最近はローセンスさんの名前を知らない愛鳩家は日本でもいないと思いますが、実は名前の正しい呼び方についていろいろいわれているんですが、正確にはどのようにお呼びするんですか。
■ローセンス■ マルク・ローゼンスが正しい発音です。
■岩田孝七■ ローゼンスとにごって発音するんですね。
■ローセンス■ そうです。しかし、いろいろと呼ばれておりますよ。


 ◆◆◆ ローセンス鳩舎の飼料と管理 ◆◆◆  イレブン  2019年11月6日(水) 5:51 修正

■柿田■ 飼料はどのようなものを与えていますか。
■ローセンス■ ごく普通の飼料です。ただしレースの5、6日前から健康状態を見ながら質の良いものを与えます。
■岩田誠三■ 質の良いということはどういう意味になりましょうか。脂肪分を変えることですかね.
■ローセンス■ 蛋白質の高いものを与えます.普段はタスマニア豆(白っぽい哨豆).トウモロコシ、小麦(皮のついたもの)白いマイロ(皮を剥いで白くしたものでなく.白っぽいマイこの4種類をそれぞれ4分の1ずつ、それにサフラワを3、48パーセント混ぜていますが.レースの5、6日前からタスマニア豆にかえて、茶色い碗豆を与えますが、この豆は普段与えると重くなり過ぎるので普段は与えません.それからレースから帰った直後は大麦を20から25パーセント混ぜて与えます。胃に負担をかけないように消化の良いものを与えるわけです。
■岩田誠三■ ソラ豆は与えますか。
■ローセンス■ 与えません。ソラ豆はタスマニア豆と同じ程度の栄養価がありますが、痛みやすいのです。それにトウモロコシはベルギーも輪入していますが、発酵状態になりやすいので注意すべきです。臭いのするような場合は気をつけるべきで、いくら磨いてあっても駄目です。さらにカビの臭いがする場合は絶対にいけません。
■岩田誠三■ ナタネは与えますか。
ローセンス 換羽のときにて(1ポンドほど与えることもありますが。ナタネは肝臓に非常に悪いのでそれ以外は与えません。
■岩田誠三■ 麻の実はどうですか。
■ローセンス■ 麻の実はレースから帰ったあと2、3日のあいだ、パラ、パラと与える程度です。大体、飼料は栄養価の高過ぎるものを与え過ぎるのは危険で、低カロリーのものの方が良いと思います。サフラワも油が多過ぎるので与え過ぎるのは危険ですね。
■岩田誠三■ たしかに強い餌を与えると鳩は早く死にますね。
■岩田孝七■ お蔭で餌代が安くあがるようになりましたよ。(笑い)
■木村■ ローセンスさんの鳩舎では舎外をどのくらいやっていますか。
■ローセンス■ レースーシーズソは朝は六時から七時までの一時間、午後は五時から六時までの一時間です。
■岩田誠三■ 飛ばないトリがいるときには旗を振ったりして追いますか。
■ローセンス■  飛ばないトリは悪いところがある証拠ですから追ったりせずに。そっとしておきます。ただし、その年の生後2カ月ぐらいのトリに対しては、旗を振りながら5分ぐらいずつ舎外時間をのばして行き、1時間まで飛ぶようにし、6ヵ月ぐらいの間は、旗を出して1時間ぐらい飛ぱして鍛練します。その間に筋肉を作ることが必要です。
■岩田孝七しっかう 一般の鳩の舎外は1時間を飛び続けますか。
■ローセンス■ 鳩舎を開けておくだけで鳩のやりたいようにやらせております。20分ぐらい飛んで戻ってきて、ひと休みしてから。また飛んでいったりしております。
■岩田誠三■ W・システムですから、よく飛ぶとは思いますが、強制ではないわけですね。
■ローセンス■ 強制するのはヒナのときだけです。
■木村■ 舎外は若鳩と成鳩を分けておこなうのですか。
■ローセンス■ 1年鳩と成鳩は一緒に舎外します。その舎外がすんでからその年に生れたトリを舎外に出します。
■木村■ 鳩舎は分けてあるのですか。
■ローセンス■ 1年鳩と成鳩は同じ鳩舎ですが、若鳩は鳩舎を分けております。若鳩は雄雌一緒で強制舎外をするわけです。
■木村■ 訓練はどのようにしますか。
■ローセンス■  成鳩は5月1日から10キロ、20キロ、40キロと訓練します。若鳩は5月の末から5キロ、10キロ、20キロ、30キロ、40キロと訓練します。最初は篭を開けても仲々出ていきませんが、パッと出るようになるまで訓練します。
■木村■ 中間訓練はしますか。
■ローセンス■ いたしません。
■岩田誠三■ 若鳩の中から選手鳩を選ぶには何を基準にしますか。
■ローセンス■ 血統や鳩の状態を観察しながら決めていきます。
■岩田孝七■ 選手鳩の巾から鳩をマークするのは、どのような基準で決めていきますか。
■ローセンス■ 過去の成績…。これは大きなポイントになりますか、これだけでは不十分です。レースに参加させるときのコンディション、これが良い場合には、それ迄に大した成績をあげていなくとも最初にマークすることがあります。
■岩田孝七■ そのコンデションは、どのような点から判断しますか。
■ローセンス■ 羽が粉を吹いているような状態で、ピッチと身休についていること、脚が赤くて温かいこと、鳩舎では静かにしてしるが飛びたがっていること、腹部がりローズ色をしていること、筋肉か張っていて、しかも軽いこと、以上の点を見なから総合的に判断します。また水を与えたときに、いつも他の鳩より遅れて水を飲むような場合は、コンディションが良くありません。
■小川■ レースから戻った鳩は1、2日ぐらい舎外を休ませますか。
■ローセンス■ 帰ってきたら1日は舎外を休ませます。レースから帰った鳩は疲れているために、舎外に出しても屋根で休みますので、他の鳩に悪影響を与えるのです。
■木村■ マークしていた鳩が帰りの悪い場合はどうするのですか。
■ローセンス■ 天候によって遅れることもありますので、きめつけることは出来ません。コンディションが悪い場合は、健康を取り戻すまで面倒を見てあげて、ふたたびレースに出します。
■木村■ 鳩の病気に対して投薬や予防はどのようにしておりますか。
■ローセンス■ 獣医に相談します。毎年の春に、あまりコンディションの良くない鳩を2、3羽と、コンディションの良い鳩を2、3羽を獣医のところに持っていって相談します。またレースでは他鳩舎の鳩とも接することになりますので、レース後も獣医とよく相談します。しかし病気に対する予防の基本的なポイントは鳩舎の掃除をよくすることだと思います。
■岩田誠三■ アメリカでは病気の鳩、成績の悪い鳩、老鳩を片っ端しから殺していますが、ベルギーではどうですか。
■ローセンス■ そうです。ベルギーでも同じです。
■岩田誠三■ なるほどね。やはり殺すことを覚えなければ駄目なんですかねて私かそれを覚えれば強くなるんですがね。(笑い)
■上田■殺していても強くならない鳩舎もありますよ。
■ローセンス■ それは殺し方が悪いんでしょう。(笑い)
■木村■ ローセンスさんのところでは淮が殺すんですか。
■二コール■ もちろん私は殺しませんよ。(笑い)
■木村■ 殺した鳩は食べるんですか。
■ローセンス■ 私は以前は食べましたが、現在は食べません。その理由ですか。もう飽きましたよ。(笑い)
■岩田孝七■ 鳩と鶏とどちらかおいしいですかね。
■ローセンス■ どちらも大変においしいですよ。(笑し)
■安田■ ローセンスさんのところではもちろんW・システムでしょうが、レースに出す前に雌鳩を見せるのですか。
■ローセンス■ 持寄りの前には見せません。レースの1週間前に1分間だけ見せますが、雌を見せる前には巣皿をひっくり返して伏せて置くんです。そして1分間だけ見せます。そして持寄りの前日に巣皿を同じようにして雌を1分間だけ見せます。持寄りの日は巣皿を同じように、ひっくり返して伏せますが、雌を見せません。巣皿を伏せますと雌に会えると期待しますし、現実に雌を見せないと鳩が興奮しません。そしてレースから帰ったら雌を2時間だけ合わせます。
■岩田誠三■ 自分の経験からも、雌を見せない方が成績が良かったようですね。
上田時計を打つのは、主に誰の役目ですか。
■ローセンス■ 主に家内が打ちますがエディーが打つこともあり、娘が打つこともあります。ゴム愉を外すときには鳩を掴みませんよ。
■一同■ ………。
■ローセンス■ 鳩は巣房に入っているんで、脚だけをちょっとつまんで、ゴム綸を外すんです。エディーはゴム輸を外すのが早く、失敗したことはありません。

 ◆◆◆ バルセロナINについて ◆◆◆  イレブン  2019年11月6日(水) 5:52 修正

■上田■ 今迄でもっとも印象深いレースはなんですか。
■ローセンス■ 去年のバルセロナーNで総合2位をとったときですね。あのときは他のレースも一緒だったんで見張ってはいましたが、バルセロナの方は11時頃に、戻ると考えていましたので、気がつかずに仕事に出たのです。その後に妻が気がついて記録したのが8時頃でした。
■上田■ブザーは装置してありますか
■ローセンス■ ブザーの装置はありますが、家内が洗濯したりする時だけに用い、普段はなるべく目で見るようにしております。
■上田■ バルセロナに出す場合は、どのくらい休養させてから出すんですか。
■ローセンス■ 3週間は必要です。バルセロナはピレネー山脈をローム渓谷沿いに飛んできましたが、この渓谷は気流が大変に激しいところなんです。またスペインは気温が高いところですし、条件の悪いレースですから、コンデションを十分に調整する必要があります。バルセロナが鳩にとって苦しいのは、距離ではなく、そのような悪条件を克服しなければならないということだと思います。今年は四羽の雄を参加させましたが、3羽とも300キロをやってから3週間休ませてから、バルセロナに参加させました。
■上田■ 400キロ、500キロは未経験ですか。
■ローセンス■ 近では3才鳩と4才鳩が多いようです。2才鳩は非常にすくないですね。
■岩田誠三■ そういう中で、今年のレースに若鳩を4羽参加させたのはどういう訳ですか。
■ローセンス■ テストとして参加させたのです。
■上田■ そして4羽とも帰ったのですから、今後はそのシステムで参加させるんですか。
■ローセンス■ス 実験はまだ終っておりません。若鳩を参加させて改良を重ねながらやっていくっもりです。
■岩田誠三■ ベルギーでは本当にスピードのある鳩は、バルセロナに参加させないということはありますか。
■ローセンス■ 私としては、そういうことはあまり考えておりません。鳩の性格を見窮めて、本当に健康状態の良い鳩を参加させれば。長距離に出しても失踪率は少ないと考えております。アクシデントということを考えれば、家の中にいても起こることなんですから、私としてはあまり考えておりません。
■小川■ 現在、特に力を入れているレースはなんですか。
■ローセンス■ 目的によりますね。賞金のためならば400キロから500キロのレースが1番良いわけです。賞金も多いし、鳩も疲れず、1羽の鳩が年間で7回ぐらい参加できますからね。900キロから1000キロのレースになりますと、1年に3回ぐらいしか参加出来ません。私としては。すべてのレースに参加していきたいと考えております。 (以下次号)

 ◆◆◆ マルク・ローセンスの源流 ◆◆◆  イレブン  2019年11月7日(木) 21:09 修正
■岩田孝七■ ローセンス鳩舎の基礎的系統はファンスピタールですか。
■ローセンス■ そうです。ファソスピタールより1962年に7羽、65年に2羽を導入し、その9羽を源鳩にしております。
■岩田孝七■ 他の系統は入ってりないのですか。
■ローセンス■ 入れておりません。ただ、74年から異血として他の系統を少し入れましたので、12年間はファンスピタール1本でやってきたことになります。
■岩田孝七■ ファンスピタールの鳩はどんな系統で固めたものですか。
■ローセンス■ ホールマン、コミンヌそれに”48年のブルー”と名付けられたデューレイの系統の鳩、以上の3つの筋で飛ばしておりました。
■岩田孝七■ ファンスピタールは現在も同じ系統で飛ばしていますか。
■ローセンス■ 現在のことは、はっきり判りませんが、大体その3つの系統だと思います。
■岩田孝七■ ローセンスさんの鳩はファンスピタールの鳩と相当違ったものになってきているんですか。
■ローセンス■ ファンスピタールより導入したときは、かなり重かったんですが、それを近親交配で小さくしてきました。ファンスピタールはまだ大きな鳩を持っておりますから、現在では大分違ってきていると思います。
■岩田孝七■ ローセンスさんの鳩は中型ですね。
■ローセンス■ そうです。しかし現在以上には小さくしないように、これ以上の近親交配は避け、新らしい血を導入してもう少し大きな鳩にしたいと思っております。
■岩田孝七■ 異血を導入する計画はあるのですか。
■ローセンス■ 74年にリチャード・メルシュの鳩を入れました。更にポスチンを導入しようと考えております。まだ実験中ですが、既にメルシュとの交配からは良い結果を得ております。
■岩田孝七■ ローセンスさんのところでは1年間に脚環をどのくらい簑めますか。
■ローセンス■ 一年間に400ぐらいです。
■岩田誠三■ 選手鳩の数のリミットはあるんですか。
■ローセンス■ イアリングも含めて50羽が限度ですね。選手鳩の中には2年以上の鳩が30羽含まれております。
■岩田誠三■ 400羽の中から2、30羽残すとすれば良い鳩が揃うでしょうね。
■ローセンス■ 残りの鳩は全部殺すのではなく、売る鳩もあります。そして1年の終りに悪い鳩は全部殺してしまいます。今年は雄20羽、雌20羽を残しました。
■岩田孝七■そうすると雌が余ってくるのではないですか。
■ローセンス■ 生れて1年間は飛ばしますが、その後は古い雌と交換します。
■岩田孝七■ ローセンスさんの鳩はバランスが良いですからねえ、選択を実に厳しくしていると思います。
■ローセンス■ 多くの鳩を持つことが出来ませんし、毎年同じ数の鳩を維持するためには欠点のある鳩を消してしまう必要があります。例えば入賞鳩でも満足できない鳩は消してしまいます。
■岩田孝七■ たしかにそうでしょう。ローセンスさんの数羽の鳩を見れぼその点がよく判りますよ。

 ◆◆◆ ”済州島レース”にはびっくり ◆◆◆  イレブン  2019年11月7日(木) 21:11 修正
■岩田孝七■ ローセンスさんはどんな経緯から鳩を飼うようになったのですか。
■ローセンス■ 父が鳩を飼っておりましたので私も十五歳のときから飼っておりました。また妻の父親も飼っておりました。
■岩田孝七■ ローセンスさんのように家族ぐるみで鳩を飼っておられる方は、ベルギーでは沢山おられるのですか。
■ローセンス■ ベルギーの人口950万人の中で15万ぐらい鳩舎があります。そのうち7パーセントから10パーセントの鳩舎が奥さんも手伝っております。
■岩田誠三■ 台湾もそのくらいになるのかなあ。脚環売上数では日本より上だといいますからねえ。
■ローセンス■ 名古屋地区のレースは北から放鳩するのですか。
■岩田誠三■ 大体は北から放鳩しますが、西からも放鳩します。西からの1000キロのレースは九州の西、海上400キロの済州鳥という韓国の島から5月に放鳩します。
■ローセンス■ 海上400キロ?………。
■岩田誠三■ そのレースはなかなか厳しいレースでして、帰還率が低いんですよ。うちの地区から1000羽ぐらいのスタートで五十キロぐらいからはじめても。済州鳥を帰るのは10羽ぐらいになってしまいます。
■ローセンス■ (奥さんと顔を見合わせて無言で肩をすくめる)
■岩田孝七■ ただし、。いつでも記録鳩は出ているんですよ。そのレースをはじめて4回ぐらいなると思いますが、私も弟の誠三もいつも入賞はしております。
■ローセンス■ まだそのレースを続けられるんですか。
■岩田誠三■ やはりおそろしがって仲々盛んにはなりませんね。私は昨年の済州島1000キロレースを記録した3才鳩5羽を、この春の済州島レースに参加させましたが1羽になってしまいました。
■ローセンス■ 滅茶苦茶なレースだ。そんなに帰還率の悪いレースをよく続けておられますね。
■岩田誠三■ 日本では賞金よりも名誉を賭けたレースもあるんです。しかし私としてはそのように帰還率の悪いレースは必らずしも良いとは思っておりませんので。今年限りでやめますよ。
■岩田孝七■ 私も滅茶苦茶なレースだとは思っておりますが、私は挑戦しますよ。
■ローセンス■ 鳩が多過ぎて困っておられるんでしょう。(笑い)
■岩田誠三■ 私のところは済州島をやらないことにきめたものですから、鳩が多過ぎて困ってるんですよ。まったく。(笑い)まあ半分以下にはしたいと思っているんですがね、ローセンスさんにやって貰おうかな。(鳩を絞める手真似)。(笑い)
■ローセンス■ 5羽のうち残った1羽は、参加させるときには一番良い鳩だと思っていたんですか。
■岩田誠三■ そうでもないんですよ。済州島から6羽帰したんですが、優勝した1羽は勿体ないから引っ込めて5羽参加させました。それぞれ良い鳩でしたが。1羽だけ帰って、あとはパアーですわ。(笑い)
■ローセンス■ ベルギーで1937年にローマからの1500キロレースを3000羽の参加でやったことがありますが。1位が5日目、2位が8日目に帰り、1ヵ月ぐらいの間に60羽ほどが帰還し、以後はまったく帰らなかったことがあります。
■岩田誠三■ 若いときに。そのレースのことを読んだことがあります。
■ローセンス■ またベルギーでアルジエリアから飛ばしたことがありますよ。大体2000キロになるのですが、1200羽中、1年たって28羽帰っただけでした。しかしそういう無茶なレースは最近ではやりません。
■岩田誠三■ 海上は風が強いんです。天気の良い日は風速10メートルから20メートル位は吹くようです。
■ローセンス■ 船の上で休んだ鳩が帰るんじゃないですか。
■岩田誠三■ そんなことはない。分速からみても考えられません。

 ◆◆◆ 水が鳩の方向判定を狂わせる? ◆◆◆  イレブン  2019年11月7日(木) 21:12 修正
■ローセンス■ それにしても帰還率が悪過ぎますが、方向を間違えるのが第一の原囚でしょうね。
■岩田誠三■ 韓国に行ってしまうという説もありますからね。
■ローセンス■ 海を渡るときに波長が狂ってしまうんではないでしょうか。
■一同■波長ねー。
■ローセンス■ 私の友人に大学教授の鳩飼いがおりまして、大変科学的に鳩を飼育して、かなり良い成績を挙げていたのですが、鳩が増えてきたので鳩舎を今迄の鳩介に続けて拡張したんです。ところが拡張した鳩舎の鳩が全然帰ってこないんですねえ。原因を調べたところ。新らしい鳩舎の下には地下水が非常に浅いところまで来ていたんですね。そのために波長が狂ったのだということなんです。したがって水というものは鳩には禁物のようですね。
■岩田誠三■ 鳩舎の下に湿気があることは鳩の健康のために大変悪いと思います。岐阜にいた私の友人の人はかつて水槽の上に鳩舎を建ててありましたが、どうも鳩の健康状態が勝れませんでしたよ。
■ローセンス■ 例の私の友人の場合は新らしい鳩舎は古い鳩舎と続いており、それぞれ地上より1.2メートル高くつくってありますので、湿気という点では古い鳩舎とそれ程は変らないと思います。それなのに新らしい鳩舎の鳩は、若鳩の頃から放したら必らずどこかに行ってしまうんですね。鳩舎を別の場所に移したら素晴らしい成績を取り戻しました。水槽の場合は湿気だと判りますが、地下水の場合は波長が狂ったとしか考えられません。
■岩田誠三■ たしかに鳩の場合は理屈で割り切れないものがありますが。ローセンスさんは鳩は何によって帰ってくると思われますか。
■ローセンス■ 鳩がある種の波長を出しているんですね。雨も降らず気象条件が良いときでありながら、稲妻が多いときは、鳩舎の近所まで帰っていても鳩舎が判らず、あっちへ行ったりこっちに行ったりして探していますよ。ですから鳩は電波といいますか、或る種の波長のあるものを放射して位置を測定している。そしてその波長が狂わされると帰れないということになるのではありませんか。
■岩田誠三■コウモリは音波を出し、その反響を受けとめて測定するといいますからねえ。
■増田■ ですから佐々木小次郎は燕は切れてもコーモリは切れないそうですよ。(笑い)
■岩田孝七■ 日本では鳩は体内時計と太陽コンパスを使って帰るというのが定説のようになっているんです。
■ローセンス■ ご承知のとおり、ベルギーは曇りの日が多いところで、太陽のカケラも見えないような口が何日も続くときがあります。そのようなときでも鳩は帰ってきますし、分速も変りません。ですから太陽説はベルギーの場合は適用しないように思われます。
■岩田誠三■ 日本の800キロレースで夜間に帰還して優勝した例がありますが、ベルギーでもそのような例がありますか。
■ローセンス■ 大変珍らしいことですね。地形を知悉していて近辺まで明るいうちに帰れれば、少々暗くても帰れるということでしょうが、月がかなり明るかったとしか考えられません。それにしても体力が必要なわけですから、夜間に帰る鳩はやはり強い鳩だといえますね。ベルギーで夜間に帰った例を一回だけ知っていますが、その場合は明るいうちに鳩舎のすぐ近くまで帰っていたようにも思われます。しかし優勝した例はきいておりません。

 ◆◆◆  岩田輸入系VSローセンス系 ◆◆◆  イレブン  2019年11月7日(木) 21:13 修正
■ローセンス■ 岩田さんご兄弟は1年間に脚環をどのくらい使用されますか。
■岩田誠三■ 私は350個ぐらいでしょうか。
■岩田孝七■ 私のところでは250個ぐらいですね。
■ローセンス■ それだけの鳩をどうするんですか。
■岩田孝七■ 海越えレースで使います。(笑い)
■ローセンス■ 海上のレースは、それによってよい選択が山来るとお思いですか。
■岩田孝七■ 頭脳的な選択は出来ますね。
■岩田誠三■ 海上のレースで飛んだものは北のレースに持って行っても成功する系統であるように思いますね。西コースは帰迷率は悪いですか、追い風にもなりますが、遠い鳩が残るんですよ。
■ローセンス■ さきほど岩田さんご兄弟の鳩を拝見させていただきました州島レースは大変なことになりますよ。(笑い)活躍は保証します。岩田誠三さんの七七三号は鳩もすばらしく、成績もフファンタスチィックで、一族もそれぞれ素晴らしい成績を挙げているとのことも考えますと大変な鳩といえます。その他にも岩田孝七さんの鳩に匹敵する何羽かの鳩を鳩見させていただきました。
■岩田誠三■ 私の鳩も兄の鳩も同じ系統です。
■ローセンス■ 岩田さんの鳩と私の鳩と比べてみますと、もちろん鳩は違いますか。フリュー号は525号と岩田さんとの中間ぐらいになると思います。岩田孝七さんの最高の鳩(岩田グランプリ号)は、どちらかというと525号に近いような感じです。
■岩田孝七■ 写真で拝見すると525号は短かめの鳩。フリュー号はそれより長めのように思うが、飛ぱし方についてはどのように思いますか。
■ローセンス■ あまり短かいのは好きではありません。しかし長過ぎるのはもっと嫌いです。長過ぎるのは長距離には向きません。疲れやすい鳩なんです。デルバーの鳩は多少長い方ですが。900キロまでに相当の成績をあげていますので、これは例外かも知れません。
■岩田誠三■ フリュー号が525号と私どもの鳩との中間ぐらいの体型といわれるのは、掴んでみた感じなんですか。
■ローセンス■ そうです。
■岩田誠三■ 私どもの鳩とベルギーの鳩と比べるとどうですか。
■ローセンス■ 今迄拝見したところでは。ベルギーの一流の鳩に比べても遜色はありません。
■岩田誠三■ ベルギーの鳩に比べると鳩が小さいのではありませんか。
■ローセンス■ 今回拝見した鳩は少し小さいですが、ベルギーでも小さい鳩で良い鳩が出てきております。ピルス号という鳩は非常に体の小さい鳩です。ピルスというのは小さなビール堆のことで、若いときはその堰の中にも入るのでないかと思うほど小さかったので、ピルス号と名付けたんですが、成長しても平均より小さな鳩です。しかし立派な成績をあげました。
■岩田誠三■ 翼の大きな立派な鳩と。翼が小さくとも良い成績を挙げている鳩がいますが、翼についてはどのようにお考えですか。
■ローセンス■ 私は翼は大きい方が好きです。短かい鳩はスピードが出にくいように思います。もっともこれは1300から1400台の分速の場合に比較して考えていることなんですけれど。
■岩田誠三■ 胸巾についてはどのよりにお考えですか。
■ローセンス■ 胸巾は広く発達している方が良いと思います。胸巾の小さな鳩は長距離レースでは勝ち味がすくないと思います。腰もしっかりしていて。西洋梨のような形が望ましいですね。
■岩田誠三■ 773号の翼は良いと思っているんですが、どうですか。
■ローセンス■ パーフェクトです。
■岩田誠三■ 筋肉はどうですか。もう少し固いほうが良いかとも思いますが、どうですか。
■ローセンス■ 筋肉はあまり固すぎても良くないと思います。私としてはこの鳩に対して欠点を見出すことは出来ません。顔も非常に良いし、総ての良い条件を持っております。
■岩田誠三■ 600キロを帰っても全然疲れを見せないところに魅力を感じているんです。
■ローセンス■ そうでしょう。コンディションも抜群です。この鳩の眼瞼が真っ白く屹いておりますが。鳩はこうでなければいけません。
■岩田孝七■ 目の色について、性能的な面を左右するような意見もありますが、ローセンスさんはその点について、どのように考えておられますか。
■ローセンス■ 目の色は鳩の性能には全然関係ないと思っております。こんどは私の鳩に対する印象を聞かせていただけませんか。
■岩田誠三■ 非常に良い鳩だと思っております。ベルギーの鳩はすばらしいのですが、日本の気候にどこまで適応できるかが、ひとつのポイントになると思います。ローセンスさんの鳩は日本の各地で飛びはじめておりますので、大いに期待を持っております。
■ローセンス■ ベルギーの鳩全般について、なにか特別の印象をお持ちですか。

■岩田孝七■ 体格がしっかりしている点はいつも感心しております。
■岩田誠三■ ベルギーの系統で日本の気候に適応できる系統のパーセンテージが低いのが困る点なんです。
■ローセンス■ そのために日本の愛鳩家の目がバルセロナに向いているのかも知れませんね。バルセロナは気象条件の厳しいレースですから。たしかに日本に鳩を送るには悪天候に堪える系統であることがポイントになると思いますね。ベルギーから日本に来ている系統では、どんな種類が良いとお思いですか。
■岩田孝七■ 沢山の系統が入っており比較検討するだけの資料は持合せておりませんが、悪天に堪えるがスピードがもう少し欲しいのがデルバール、悪天に堪え体型も良いのがモナンというところでしょうか。
■ローセンス■ ベルギーでの評価も同じです。
■岩田孝七■ 私の鳩を使っていただけませんか。
■ローセンス■ 喜んで使わせて載きます。増田さんが了解してくれれば私の鳩もお贈りしますから使って下さい。

以上

 研究資料: ナポレオン号 ヤンセン作翔 ■奇跡の導入劇■   愛鳩の友誌1981年5月号  イレブン  2019年11月4日(月) 12:18
修正
■奇跡の導入劇■   愛鳩の友誌1981年5月号より全文引用

 世紀の銘鳩ナポレオン号の導入のショックはまさしく電撃となって、日本鳩界を震憾させるに違いない。今や、夜も日もあけぬほどのブームとなったヤンセンーアーレンドンク系。その門外不出とされていた秘蔵鳩が、ナポレオン号であるからだ。しかも配偶鳩ジョゼフィーヌ号も雌鳩ながら優勝2回、2位2回、3位1回という。
 門外不出といえ。は、ヤンセン鳩舎自体が。ベールにつつまれ、また、少数精鋭主義とあいまって、その作出鳩の導入さえ希有のこととされたのが通り相場であった。名声と伝統のモンスター、ヤンセン鳩舎の全観は本誌〔昨年10月号、本年2月号〕により光をあてられ、次第に輪郭は浮かびあがってさた。が、70年の歴史を誇るヤンセン鳩舎の今日までの時の流れを考えれば、これも異様といえよう。いかにヤンセン鳩舎が狭き門をしか持たなかったか、という証明である。
 数少ない導入鳩、しかしヨーロッパをは。しめ世界各地で生まれたヤンセン系チャンピオンの多さをみれば、いかに優れた血流であるかがわかる。ゆえに名声はあまねく流布されたのである。
「私がヤンセンを追い始めたのは10年も前になりますか。私なりに納得できる鳩が不幸にして入手できなかった、ということですね。
 当時ナポレオンのような鳩が入っていたらとは思います。いま、やっと、十年もたってスタート台に立つたという気持ちです。
 これはヤンセンという嶋舎がベールに包まれていたことから、どんな代表鳩がいるのか、どんな系統の流れがあるのか、なかなか糸口が掴めなかったということです。それに、正直いって、非常に高価という点から、そう何回も何回も導入するのも難しかった……と」こう述懐するのは加藤祐一氏である。加藤氏の言葉はまた、志あるレースマン共通の悩みであった、ともいえよう。

□ヤンセンを追って10年目の成果□

 門外不出といわれたナポレオン号は若鳩の77年優勝1回、翌78年優勝5回、2位2回、4位3回〔いずれも1000〜1500羽のレース〕の成績を挙げて、種鳩とされていた。この類まれな成果が、たった2年間にうち立てられたことは注目に値する点てある。
 本誌二月号の特集。世紀の対談 マルク・ローセンスVSヤンセン兄弟”の中で、ヤンセン自身が『私の血統の特徴をこの鳩はあますところなく体現しております』と語ったところと、ナポレオンの翔歴、そしてたった二年で種鳩となったことを結。ふ糸は、容易にたどることがでさよう。そして、ローセンスが絶賛してやまなかったことと……。
 名ブリーダー、また情熱のほとぱしるまま銘系を追ってきた加藤祐一ロフトの、ヤンセン系最大の収穫といって過言だろうか。
 これまで加藤祐一氏は、名ブリーダーとしての声望を持して、ファンプリアーナ、デズメットーマタイス、ファブリー、ローセンス、スマルと、ヨーロッパの銘系を精力的に導入してきた。ブリーダー加藤の名をなした最近の成果としては、第1回野辺地CH600K総合優勝[石原康郎作翔純ファブリー系、両親は加藤作出]による、ファブリー系のショー号〔B66−1006494BC〕の活躍が挙げられる。この。ショー号の活躍と今回のナポレオン号。実は無関係ではなかった。

□つきつめればヤンセンだった□

「野辺地CH総合優勝鳩の母方祖父のショー号へのこだわりが一番でしようね。。ショーは大本をたどれぱ、モスキートとヤンセン[父方祖父]です。また、ファブリーとヤンセンとは切っても切れない縁でもあるし………昨秋の野辺地CHの総合優勝鳩{名古屋実使翔}の父方祖母のスマル系も、大きくみてヤンセンの血。今回導入の前奏曲ですか。
 第2点はヤンセンは非常に美しい鳩ですよね。日本人が美しいと感。しるのは、シオン、ファブリー、そしてヤンセンではないですか。
 それに中距離での使いやすさですね。ヤンセン系の生んだ世界中のチャンピオン鳩は、またこの血の優秀性とともに、異血としても理想だと証明しているIと、私は考えています。1年に5回優勝のナポレオン、雌ながら2回優勝の。ジョゼフィーヌと、二羽ながら貴重な。ヘアーを入手できました。これは異例中の異例ですが[笑]、このペアーの力をどう発揮していくかが今後の課題です」

 ひとつは、ヤンセン系同士の交配。加藤口フトにこれまでに導入されてきたスチール号等の血筋の同系交配。そして、目下活躍中のファブリー系。ショー号の強化………など名ブリーダーの今後への期待は大きなものがある。
ところで鳩界が注目するナポレオン号とは、どんな鳩なのだろうか。年間五回、計六回優勝のナポレオンはヤンセン自身をして″す。へてを体現した鳩”と。またローセンスは″絶妙のバランスを保つ……[中略]……」れは自身の資質によるもの’と述べさせた。

 「ナポレオンの資質、絶妙なバランスを自分で作りあげるという点は、まったくローセンスの言葉通りです。また、鳩舎内では大変人なつつこい性格です。ヤンセンは一時間に一回掃除するといわれていますが、その管理のせいでしょうかね。掴んでも手の上に乗せてやらないと飛んでいかない。また、これはスピットーフリュー号〔ローセンス作ミスティル号の父〕もそうですが、鳩舎に人が入っていくと、人間の背後に逃げていきます。並河靖さんがかつて。ローセンス系は人のあとをついてくる”といっておられましたが………普通は人の動く方向にザワザワと逃げていくものですが、この裏をかいて。つまり、頭がよいということでしょうね。
 こうした点は、ローセンスだから、ヤンセンだからというものではないですね。ナポレオンなリスピットーフリューなりに特有のものです。もうひとつ特異な点はナポレオンの目。これはすごい目をしています。私は専門家ではないのでうまく表現できませんが、ヤンセンの銀目の中でも、ちょっと表現のできない目をしています。まず、すばらしいの一語としか……」

 系統を追えば納得てさるものを手中にするまではIというのが加藤氏の性格であり、目標としてきたことだという。当代ヤンセンの最高峰をきわめるまで、10年………

 ナポレオン号の導入の経緯  イレブン  2019年11月4日(月) 12:19 修正
◇◇◇◇

ローセンスさんのヤンセン鳩舎初訪問の際に話題となっていたナポレオン号は、その雄姿を何とその3ヶ月後の愛鳩の友誌81年5月号の表紙に飾り、加藤祐一鳩舎に電撃導入されていたとの報道記事が掲載されていました。その記事に掲載されていた右下画像「会心の導入劇を演じた加藤祐一氏!」では、なんとそこに、【ナポレオン号】ではなく、ローセンスさんがヤンセン鳩舎初訪問の際に持ち込んでいた代表鳩【スピット・フリュー号】を加藤氏は手にしています。

時系列で考えるとこの短期間の内にこれほどの銘鳩が2羽とも加藤鳩舎に導入されリアルタイムで報道されるとは、正に”奇跡の導入劇”と言わざるを得ませんね。不思議です。

一体どんな手を使われたんでしょうか…………?。何か事情をご存じの方は教えて下さいね。(イレブン)

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 研究資料:植竹道夫鳩舎基礎鳩 B75-55148 B♂  イレブン  2019年11月4日(月) 6:48
修正
■出会いはこうして始まった ■

「”このトリに賭けよう”
そう思ったのはもう10年以上も前のことになります。当時人気のあったローセンスに惹かれ、30十羽のトリを手放して1羽のローセンスを手に入れました。電話だけで商談を成立させたのですが、その1羽のローセンスがB75−55148です。
 このトリがうちに来た時、子孫を多く作りスタッフの充実をはかろうと考えました。そこでレースを一時中断し2、3年は作出だけに専念したのです。基礎を固め、本格的にレースを開始したのは78年の秋…。以来、順調に好成績を収められるようになりました。
 巡り合わせというのは、本当に不思議なものです。私の場合たまたまこういう鳩に恵まれましたが、最初はこれほど飛ぶとは思いませんでした。導入した時、私の鳩舎を訪れた人達の評価も良くありませんでした。お世辞にも誉められるようなボディーではありませんからね。しかし、こういうタイプが銘鳩だと言い切れないところに鳩の面白さがあるのでしょうね」(植村道夫氏談)

 【研究資料】について  イレブン  2019年11月4日(月) 7:02 修正
資料調査を進めていると、肝心の探している資料は中々見つからず、その過程で興味を引く別な資料が目にとまる事が多々あります。その都度その都度、掲示板に上げておけば、後でその資料が役立つこともありますので、前後の脈絡があまりない資料をこうして【研究資料】として掲載することにしました。

 昨日、19−5414B♂が後日帰りしました。  イレブン  2019年11月3日(日) 23:24
修正
9月25日放鳩の100Kレースで未帰還だった19−5414B♂が昨日11月2日午後4時頃帰舎しました。実に39日ぶりの帰還です。

この19−5414B♂は、源流系最高基礎鳩モンスター号と700K当日優勝の源流SSクイン号の配合の子です。これで、この配合は、秋レース無失踪走となりました。丁度、帰還したときは、鳩舎にいたので、すぐに掴んで、汚れていた足を洗ってやったのですが、げっそり痩せていて、そのうの中には細かい小石が入っているのが分かりました。1ヶ月近い放浪生活をしていたようです。先ほど掴んで、手羽を確認しましたが、筋切れはないようです。

500Kレース放鳩の日なのでレースの鳩に連れられて帰還したのかも知れません。100Kの時、猛禽攻撃で反対方向に飛んでいたのかも知れませんね。

イレブン鳩舎では、秋レースで後日帰還した鳩が、春の700kで活躍する例が多いので期待したいと思います。

上画像:本日撮影画像
下画像:参加時の画像

☆現在、連載中の「鳩界巨匠名人珠玉選集」は結構反響があり、特に、ローセンスVSヤンセンのビック対談では、2〜3ご意見をいただいているところです。その中で、今日、興味深い次のような話を伺いました。それは、アーレンドンク村のヤンセン兄弟鳩舎に初訪問したローセンスは、ヤンセン鳩舎からどの鳩を譲ってもらったのかということです。

この対談の中で、ローセンスは、はっきり異血としてヤンセン鳩を必要としている事を述べています。手ぶらで帰っているはずはないのですが、この記事では、一切そのことに触れていません。考えれば不思議なことです。しかも、その後のローセンスの活躍鳩の系図上で、ヤンセン鳩の名前が挙がったことも耳にしたことがありません。さらに、この時、ローセンスが気に入ったというナポレオン号は、後に、日本の加藤鳩舎に導入されています。この対談の内容の流れからすれば、ローセンスがこの初訪問でナポレオン号を購入交渉の中の1羽に加えていたことは十分考えられるのですが、ナポレオン号は結果的には加藤鳩舎に導入されています。

さて、このことは、このビック対談の記事から当然、考えられる疑問の一つですね。

折角ですので、明日の休日、ナポレオン号の画像を含め、このことに関する資料を調査したいと考えています。何か事情をご存じの方は教えていただければ、助かります。

 【研究資料】ハトのレースのための実際の目の理論 トーマス・スミット  イレブン  2019年11月3日(日) 8:15
修正
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眼の研究調査をしていたら、下記のような記事がありました。筆者トーマス・スミットさんは、レーシングピジョン誌のライターのようです。英語版のサイトですのでいつものgoogle翻訳で日本語にしています。研究資料として残しておきます。(イレブン)
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ハトのレースのための実際の目の理論


トーマス・スミット
2016年8月12日午後2時30分

目の理論、または「目印」理論は、レース用の鳩の仲間の間で最も分裂的な問題の1つです。一部のトップ愛好家は、トップレーシングハトを選択する秘secretは目にあると主張しています。

ベルギーの有名なカースボーア家系の子孫であるハイジは、お金で買える最高級のレース鶏と質の高い株式生産者の1人です。目の理論の基本原則のいくつかを適用することにより、このトップレーシングハトの目はそれについて何を教えてくれますか?

ベルギーから輸入されたハイジ(ベルギー6033117-07)は、最高のレース鶏の1つであり、高品質の在庫を生産しています。ベルギーのチャンピオン、ガストン・ファン・ド・ヴーワーの有名なカースボーアの血統に由来する強力な「クリック」ペアから育てられます。

ブリーダーとしてのハイジの遺伝的強さは、すでに3世代を支配しています。GJT LoftsのオーナーであるGerhard van Aswegen氏は、強いながらも「過剰」ではない色素沈着で、常に眼の中のバランスを求めていると言います。


ハイジの目の色は、黄色の背景にオレンジ色/赤色の色素沈着を示しています。黄色いベースとブレンドした柔らかい緑色の顆粒は、目印の専門家による品質の兆候と見なされています。

アイサイン理論–最初の円

瞳孔は、目の最初の円として知られています。ハイジの生徒はかなり小さく、広々とした色素性の「開いた目」の中心にいます。これは質の高い中距離および長距離のレーサーを示しています。

高品質のハトの生徒は、オフグレーではなく濃い黒である必要があります。これは、視界の良い兆候の1つです。生徒は一般にバランスのとれたものであることが期待されますが、高品質の鳥の間で長楕円形の生徒が見つかることもあります。

アイサイン理論– 2番目の円

「順応の円」-2番目の円-瞳孔の外側の縁に寄りかかっています。ルーペを通して見るのが最適です。グレー、ブラウン、ブラックのすべてのバリエーションで発生し、サイズと強度が異なります。欠席することもあります。ハイジの目は非常に強い順応の輪を誇っています。それは幅が広く、非常に暗く、深く切れているため、固定されています。

私自身の観察では、偉大なブリーダーの目印の質に欠ける有望なハトの適応円に見られるフェード円とオフカラーを「持ち上げる」ために強い適応円を使用すると、より良い結果が得られます。

アイサイン理論– 3番目の円

「相関円」には、多くの場合、灰色と茶色のさまざまな色合いがあります。時には、それは目の全体の上層を通して見える同じ黄色または青色の基本色を持っています。

相関円内の異なる色の部分は、サイズとテクスチャが異なり、円の外側の境界またはエッジが3番目と4番目の円の間の境界を形成する場合があります。相関の良い円は、眼の他の部分との調和の取れたバランスを形成する必要があります。

色は濁って見えるべきではありませんが、ハイジの目と同じように明確に定義されて明るいはずです。実際には、より広い円はより小さな円にリンクされています。

アイサイン理論– 4番目の円

「虹彩の輪」は、眼の最も大きな部分を取り囲んでいます。ハイジの虹彩色素沈着は、瞳孔から最も遠い眼全体でより顕著になり、求められている火山性の溶岩の外観を持っています。隆起部、溝、および切り込みは、眼の表面のほとんどによく埋め込まれ、分布しています。

強い色素沈着は、5番目または外側の円にわずかに侵入します。これは、十分な血液と酸素の供給に関連すると考えられています。

肉芽が多すぎる(目を閉じる)と、5つの目の間のバランスが崩れ、瞳が不自然に小さくなることに注意してください。

アイサイン理論– 5番目の円

5番目の円は、色の最後の可視セクションです。私自身の経験では、存在しない5番目の円と色素沈着でいっぱいの目は、繁殖計画が問題に向かっていることの確かな兆候です。

ハイジの目は目印鑑鑑にとって貴重な宝石です。それにもかかわらず、理論はさらに調査する必要があり、ヴァン・アスウェーゲンが言うように、ハトは特定の目印のためだけにされるべきではありません!

トーマススミットはレーシングピジョンセレクターであり、フリーランスのジャーナリスト兼ライターです。

□ https://www.farmersweekly.co.za/animals/pigeons/eye-theory-in-practice/

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